「ハヤシ」と「ヤマダ」ほかの犯行でも

大阪府警を名乗るハヤシ・ヤマダについて、警察への取材で新たな事実が分かりました。仙台市青葉区に住む78歳の女性が今年7月に金を約2.4キロ(時価約4200万円相当)だまし取られた特殊詐欺事件。そこでも大阪府警のハヤシやヤマダという同じ肩書・名前が使われていたのです。警察は、同一グループによる犯行の可能性もあるとみています。

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今回は「ハヤシ」「ヤマダ」という名前でしたが、ほかの偽名を使って同様の手口を繰り返す犯行は今後も続くと見られます。十分な警戒が必要です。警察庁がHPで公開しているニセ警察官のビデオ通話があります。警察官の制服のようなものを着ている男が「録画録音することで法的な効力を持つ」などともっともらしいことを話していますが、もちろんデタラメです。

ニセ警察官のビデオ通話 警察庁HPより(提供:沖縄県警)

「警察官が捜査で金を要求することは絶対にありません」そのような電話がかかってきてもすぐに電話を切り、家族や友人、最寄りの交番、警察署に相談することが大切です。

捜査関係者の一人は金を狙う犯人達の思惑としていくつかの可能性を挙げます。