自動音声とニセ警察官に注意
今年7月13日、仙台市青葉区に住む81歳の女性のもとに電話がありました。女性が電話に出ると自動音声のアナウンスがこう告げました。
自動音声:
「この電話は2時間後使えなくなります」

女性が、音声ガイダンスに従いボタンを押すと、通信会社の「モリモト」を名乗る女が次のように話しました。
通信会社の社員名乗るモリモト:
「あなたの携帯電話が犯罪に使われているかもしれない。警察官に電話を代わります」

電話を代わったのは大阪府警の「ハヤシ」と名乗る男。もちろんニセモノです。
大阪府警のハヤシを名乗る男:
「あなたがマネーロンダリング事件に関わっている疑いがある。守秘義務があるので他の警察にも言ってはいけない」
その2日後、女性のもとに今度は大阪府警の別の警察官を名乗る男から電話がありました。その男は「ヤマダ」と名乗り、SNSアプリのビデオ通話で警察官の制服姿を見せながら女性にある要求をしたといいます。
大阪府警のヤマダを名乗る男:
「金融庁の資金調査があるので貴金属販売店から金を購入してください」
女性は、仙台市内の貴金属販売店で金、約680グラムを約1060万円で購入。金は購入した2日後に郵送で女性の自宅に届きました。女性は金を自宅外の電柱のそばに置くよう指示されていたため、指示通り金を封筒に入れて電柱のそばに置いたところ、まもなくして封筒は何者かに持ち去られました。