実は小麦粉の消費量が日本一という長野県で、地元産の小麦粉の消費拡大につなげようと、新商品の開発が進んでいます。
JR長野駅のコンコースで開かれた県産小麦を使った新商品の試食会。

おやきやパンなど18事業者の20品あまりが並びました。
試食した人は:
「具もたくさん入っていて、小麦の風味もすごく良くて、本当に美味しいです」
「おいしいですね。家庭で食べている小麦となにか違うような気がします」
新商品の開発は事業者や生産者、行政が連携し、新たなビジネスの創出を目指すプロジェクトの一環。
長野県小海町(こうみまち)の団体も、オリジナルの肉まんをアピールしました。
呼び込みの声:
「くらかけ豆入りの肉まんでーす」

小海町にある農産物加工直売所。
地元の作物で加工品を作っているグループが、冬場に売れる商品をと、開発にチャレンジしました。
具材に使っているのが、町の特産で、香りと食感が特徴の「くらかけ豆」と、豆をそぼろ状にした「くらかけ豆ミート」。

さらに地元産のタマネギとタケノコ、ひき肉も。
小海町ブランド あじさい 北原富美子代表:
「メンバーに何度も味見してもらって味を調え、店長からオーケーが出たのがこの形になります」
生地は、県産の小麦にイースト菌などを加えて寝かせたもの。
普段はおやきやまんじゅうを作っている70代から80代のベテラン主婦たちが、鮮やかな手つきで仕上げていきます。

表面にくらかけ豆を一粒のせて蒸し器で20分ほど。
皮はふんわり、もっちり。たっぷりの具で食べ応えも抜群の肉まんが完成。
新商品は1個350円で、直売所で12月から販売予定です。
北原富美子代表:
「本来なら小海町内の粉を使いたいところなんですけど、信州産の粉でつくっているというところは私たちのこだわりなんです。中の具材も小海町のものを使って、というのは譲りたくないですし、信州、国内産の小麦はすごく大事で、大事に作っていきたいと思っています」