塩尻市産業政策課 折井佑介さん:
「なり手がいないのかなっていうような部分、当然市としてもそういうのをイメージしていたんですけども、想定を上回る16名の方から応募をいただきまして」
1人の枠に対して、16倍の応募が!

全国から志願した20代から40代の男女の中から、職人も交えた面接などを経て竹内さんの採用が決まりました。
漆器職人 小坂進さん:
「カルチャーセンターとか漆芸学院で講師はしたことあるんですけど、実際長期にわたってお弟子さんというか、後継者になってくれる方(の受け入れ)は初めてです」
受け入れ先として手を挙げたのが、漆器職人の小坂進さんでした。

漆器職人 小坂進さん:
「自分も先人からいろいろ教えてもらった技術とかそういったものを、次に伝えたいなという気持ちはあったものですから」
この道50年、手がけた作品は県の工芸品展で賞を受けるなど、産地指折りの優れた技術を持つ職人で、かつては、金閣寺などの文化財の修復に携わった経験も持ちます。
ただ現状、自身の工房に後継ぎはいません。

竹内さん:
「ヘラって何を使っているんですか?」
小坂さん:
「これはね、マユミ。うちでは漆のヘラはマユミを使って、下地とかはヒノキとあとアテ」
弟子入り初日にもかかわらず、手慣れた様子の竹内さん。