「丸2年ぐらい続いていますかね、製薬メーカーのいろいろなトラブルによって、そのしわ寄せ」

背景にあるのが、2020年に発生したジェネリック医薬品メーカーの不祥事です。

睡眠導入剤の混入など複数のメーカーで不適切な製造が発覚したことで、薬の出荷停止や自主回収が相次ぎ、全国的に薬が不足しました。

「同じ成分のジェネリック医薬品で他社のメーカのものが存在して流通があればそれに替えて、場合によっては患者と話をして値段が高くなってしまうケースがあるが、先発品に戻す」

薬を購入する人は。

「(子どもが)いつも使っているお薬がなくて別のメーカーさんの同じ後発品をすぐに手配して出してくださったことがありました、子どもを育てているので値段のことが一番気がかりになります」

薬不足は当初、花粉症が流行っていた時期にアレルギーの薬を中心に発生。

その後、新型コロナの第7波、8波も影響して、咳止めや熱さましにまで及んでいるといいます。

また、ジェネリック医薬品の不足により、先発薬も物によっては足りなくなってきていると言います。

薬局に同じ成分の薬がない場合は、担当の医師に電話して薬の処方を変える必要があります。

「お医者さんほうもコロナ関連の問い合わせで電話がかなりパンク状態のところに薬局からも問い合わせが、通常時以上に電話が多くなっている」

薬局には10日も薬の入荷未定を知らせる通知が届き、薬不足の先行きは見通せないといいます。

「これから2月3月花粉症のシーズンになるので、(アレルギーの薬で)また大きな影響を受けるのではないか、全然改善される見込みがないので、ここから2年3年時間がかかるのではないか」

不足する薬。
患者への影響が広がらないようにするためにも、効果的な対策が求められます。