オーストラリアで15人が犠牲となったユダヤ系住民を狙ったとみられる銃撃事件。国内で高まる「反ユダヤ主義」への政府の対応の遅れを指摘する声が出ています。
「撃ってきている!」
JNNが入手した新たな映像。銃声の中、身を伏せ、隠れる人たちが映っています。
映像を撮影した男性
「妻は伏せ、私は半分伏せました。銃を持っていたひとりの警察官が目の前で撃たれ、私は助けようとしました」
14日、ユダヤ教の祭りを祝うイベントが行われていたシドニーのビーチで起きた銃撃事件では15人が犠牲となりました。
記者
「こちらは銃撃で死亡した宗教指導者の葬儀会場です」
「多文化主義」を掲げ、宗教的にも寛容なオーストラリアで起きた凶行。事件前から懸念を抱いていた人がいます。
ユダヤ人作家 リンダ・ロイヤルさん
「事件は時間の問題だとわかっていました」
ユダヤ人作家のリンダ・ロイヤルさん。知人が現場に居合わせ、その隣にいた宗教指導者が亡くなったといいます。
オーストラリアでは、おととし、パレスチナ自治区ガザでイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が激化して以降、ユダヤ系住民が多く暮らす地域で放火などの事件が相次いでいたことから、さらなる事態の悪化を危惧していました。
ユダヤ人作家 リンダ・ロイヤルさん
「私たちも情報機関も政府に警告していました。攻撃が起こる可能性があると」
ロイヤルさんの祖父母と父親はナチスドイツによるホロコーストからオーストラリアに逃れてきました。移住した生存者の多くは、この国に「安全」を感じていたといいますが…
ユダヤ人作家 リンダ・ロイヤルさん
「いま私たちは脅かされ、恐怖を感じています。今回のようなことが、もう起きないという保証はありません」
9月にパレスチナを国家承認するなど、パレスチナ寄りともされる姿勢を示してきたアルバニージー首相や政府に対し、「反ユダヤ主義」への対応の遅れを批判する声も上がっています。
事件を受けて懸念される社会の分断。
一方、発砲する男から銃を奪った男性がシリア出身のイスラム教徒だったことも明らかになっています。現在入院中の男性のもとをアルバニージー首相が見舞いに訪れました。
オーストラリア アルバニージー首相
「我々はこの国が分断されることを許さない。それがテロリストのねらいだ」
面会後、こう語ったアルバニージー氏。「団結して互いを受け入れ、困難を乗り越える」と訴えました。
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