照明設備の鉄骨部材の落下により使用を停止している松本市の「サンプロアルウィン」について、復旧方法などを話し合う検討会が開かれました。


検討会には、県が依頼した建築関係の専門家やアルウィンの設計に携わった企業の担当者などが出席しました。

県の総合球技場=サンプロアルウィンは、今月2日に照明設備の鉄骨部材の一部が客席に落下しているのが見つかり、調査などのため使用を見合わせています。


信州大学 中込忠男名誉教授:「金属疲労によって壊れたことが破面からほぼ明らかになった。こういった特殊な破壊が起きることはごくまれ」


調査の結果、落下した鉄骨部材は風などの影響により溶接部が金属疲労し、破断したと判明。スタジアムには同じ鉄骨部材がほかに3か所ありますが、いずれも問題はみられなかったということです。


また、落下により、鉄筋コンクリート製の支柱2本が合わせて6センチほど外側方向に傾いたことも分かりました。


検討会では、まずは支柱をもとの位置に戻す応急対策について専門家の了承を得ましたが、着工時期や期間は見通せないということです。