夏休みも終わり、学校生活も始まった中で懸念されるのが新型コロナの流行です。
県内でも感染者数の増加傾向が続いています。中でも、強いのどの痛みを訴える患者が多いといい、新たな変異株「ニンバス」が拡大しているとみられます。

看護師:「きのうの最高の熱は何度でしたか?」
患者:「一番高かったのは38.6℃」


松本市清水の大野医院では、25日も午前の診療開始から新型コロナの感染が疑われる患者が次々と受診していました。

大野和幸院長:「のどを見せてもらってもいいですかね?のどは確かに赤みが強いですね」

朝一番に訪れた女性は、おとといから発熱とのどの痛みがあるといいます。
抗原検査を行うと。

看護師:「コロナの反応見られますね」


すぐさま赤い線が出て、新型コロナ陽性と判定されました。


大野医院 大野和幸院長:「7月の4週目あたりから患者さんの数が増え始めて、顕著に増えたなと実感したのは、お盆過ぎからですね。お盆前までは1日4~5人程度だったのが、今はもう1日8人ぐらいになっている」

7週連続で増加している、県内の新型コロナの患者数。オミクロン株から派生した新たな変異株「ニンバス」が、県内でも拡大しているとみられます。

大野医院 大野和幸院長:「最初に喉の痛みが、強烈なのどの痛みがあってその後に38度を超える発熱が出てきたと。そういった形でやっぱり『ニンバス』を強く疑う症状の方が増えてます」

特徴的だというのが、「強いのどの痛み」です。

大野院長:「せき込んじゃってのども痛くてということですね?」
患者:「せき込むと、のどがちぎれそうな痛さ」

症状や患者の希望に応じて、解熱剤やせき止め、抗ウイルス薬などを処方。重症化率は高くないといいますが、症状が長引いて再受診する患者も見られました。


暑さによる夏バテで、免疫力が低下しがちな夏。今後は、夏休みが終わった学校内での感染拡大も懸念されます。

大野医院 大野和幸院長:「体調不良のときなどは、無理して学校に行かずに医療機関を受診していただくとか、あとは1日1回体温を測るとかそういったことは非常に重要ですので、ぜひ実践していただきたい」