8月5日(土)

劇的勝利から一夜明けたマツダスタジアム。マウンドに上がったのは、玉村昇悟 。森下暢仁 の抹消に伴い、巡ってきた2か月半ぶりの1軍登板でした。1回から140キロ後半のストレートに加え、変化球も抜群の制球力。開幕ローテに入りながら、わずか1勝のサウスポーが、2回までパーフェクトピッチングを見せます。

すると、2回ウラ。1塁にフォアボールの 坂倉将吾 を置いて、前日、ホームランの デビッドソン 。追い込まれていましたが、打った瞬間、確信の当たり。「コンパクトに、いいスイングができました」と自画自賛の2試合連発の第11号2ランで、この日も先制します。

3回には、先頭・小園海斗 が、初球打ち。2番・野間峻祥は、フルカウントから逆方向へ。1・2番が “らしさ” 全開の連打を見せると、3番・秋山翔吾 が、送りバントを決め、1アウト・3塁・2塁のチャンスを作ります。

そして、4番の 上本崇司 。内野は前進守備でしたが、3塁ランナー・小園が好スタート。3対0とリードを広げます。

さらに、チャンスで5番・坂倉将吾 。センターオーバーのタイムリーツーベースで4対0。巨人の先発・自身、4連勝中だった 山崎伊織 を早々とノックアウトします。

援護をもらった玉村は、バックの堅い守りにも支えられながら、5回までわずか1安打に抑え、およそ4か月ぶりの勝利投手の権利を得ます。

その後、岡本に一発を浴びたものの、先月25日に第一子が生まれ、パパとなった玉村。「球の強さが最後まであった」と新井監督も絶賛の7回・無四球・7奪三振・2失点の内容でした。

打線は、ラッキーセブンに2アウトからランナーを出し、田中広輔 。大歓声が沸く中、打球は真っ赤に染まるライトスタンドへ。およそ1か月ぶりの田中の6号2ランが飛び出します。

最後は、その田中のファインプレーでゲームセット。引き分けをはさんでの連勝を3に伸ばしました。

広島カープ 玉村昇悟 投手
「序盤はできすぎな感じだったんですけど、終盤、ヒットが出始めて点は取られたんですけど、なんとか粘れてよかったです。このチャンスを逃したら『もう、ことしはないな』と思って、それぐらいの覚悟でいきました。すごく調子のいいチームなので、自分が気持ちで負けたらもうダメだと思って、ガンガンいきました。次もチームの力になれるようにがんばります」