広島県北広島町で19日、子グマが箱ワナにかかり、その周辺で親とみられる別のクマが目撃されました。20日も町が捜索しましたが別のクマは現れず、子グマは山へ返されました。

北広島町などによりますと、19日午前、北広島町中原で「仕掛けていた箱ワナにクマ1頭が入っている」と地元の住民から連絡がありました。職員が現地で確認したところ、ワナにかかっているのは子グマでした。

近くでは12日にクマの痕跡が確認され、17日には親子とみられるクマ2頭の目撃情報があったため、箱ワナを設置。このうちの1基に子グマがかかったということです。

箱ワナの近くでは19日、親とみられるクマも出没されたため、町では20日朝から職員やハンターが捜索を行いましたが、他のクマは現れませんでした。そのため、箱ワナの子グマを山に返して、しばらく様子を見ることにしたということです。

警察は、クマを目撃しても近づかず刺激しないよう、また、エサになるようなものを放置しないよう注意を呼びかけています。