広島大学発の医療ベンチャーで、遺伝子検査などを手がける「ミルテル」が、破産手続きの開始決定を受けたことがわかりました。
帝国データバンクによりますと、ミルテルは今月10日に東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたということです。負債総額は、5億7400万円に上ります。

ミルテルは2012年に設立され、「がん」や「認知症」の予防、早期発見を調べる検査などを展開してきました。コロナ禍にはPCR検査の受託で業績を伸ばし、2022年には売上高が7億円を超えましたが、その後は主力の検査事業が自由診療のため認知度が向上しなかったことや、2025年5月期の売り上げが6800万円まで落ち込んだことなどから資金繰りが悪化。先月19日に事業を停止していました。
帝国データバンク広島支店は「検査は今後必要とされる分野だが、検査料が高額だったこともあり、企業などの顧客獲得が伸びなかったのではないか」と話しています。


































