8月6日(日)


そして、8月6日(広島・原爆の日)。ピースナイターの先発を任されたのは、大瀬良大地 。被爆地の長崎出身とあって特別な思いを胸にマウンドに上がりますが、1回、セ・リーグのホームランキング、4番・岡本に2試合連続のホームランを浴び、2点を先に許します。

2回には去年までのチームメイト・長野。「大地から打てたことがうれしい」と復帰後、2本目となるホームランが飛び出します。
この日の大瀬良は、5回・4失点でくやしい降板となりました。

真っ赤に染まった大観衆を前に、カープは3回、ツーアウト・1塁でなんでもできる4番・上本崇司 。ゆさぶりをかけるセーフティーバント。そして、ヘッドスライディング。広島出身の上本が、ユニホームがボロボロになるほどの気迫でチームを、スタンドを鼓舞します。

忘れてはならない日に、広島の地で野球ができること―。5回ウラにはスタンドが緑色に染まり、球場全体が平和への思いに包まれます。


試合は、ジャイアンツ打線の勢いが収まらず、8回には広島出身・中田翔 の通算300号ホームラン。さらには岡本のこの日、3本目となる30号ホームラン。
今季、ワーストタイの13失点で敗れてしまいましたが、どんな展開でも真っ赤なファンの前でがむしゃらにプレーする選手たちの姿が印象的だった8月6日でした。