5月に広島市の川土手で息子(当時55)を殺害した罪に問われている母親(80)に対し、広島地裁は17日、懲役3年・保護観察付き執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。事件の背景には「息子のアルコール性認知症」がありました。

判決によりますと、広島市中区に住む母親は、回復の見込みが無いアルコール性認知症を患った息子の将来に絶望し、息子を殺害して自分も死のうと思い、5月5日に中区白島九軒町の川土手で、息子の首にロープを巻き付け、絞め付けるなどして殺害しました。

裁判では、自らの手で息子を殺めるまでに至った母親の苦悩や思いが語られました。