H3ロケット8号機の打ち上げが失敗したことについて、松本洋平文部科学大臣はきょうの記者会見で、「誠に残念」と語る一方、原因究明に向けて有識者会合を、きょう開催すると述べました。

H3ロケット8号機は22日、日本版GPS衛星「みちびき5号」を搭載して、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられました。

文科省やJAXAによりますと、ロケットが宇宙空間に入った後、軌道に乗せるために使われる「第2段エンジン」が早期に停止し、「みちびき5号」を予定の軌道に投入することができなかったということです。

今後は、ロケットに搭載されたカメラの映像や、第2段エンジンの動きに関係する水素タンクの圧力低下などを分析し、打ち上げ失敗の原因究明に努めるものとみられます。

松本大臣は打ち上げ失敗について、「誠に残念」「皆様の多大なるご期待やご支援に応えることができず、大変申し訳なく思っている」と述べるとともに、「国内外のH3ロケットに対する信頼を取り戻せるよう、関係機関と連携しつつ、全力で対応する」と話しました。