2年前の「原爆の日」に、広島市職員に集団で暴行を加えたとされる中核派の活動家5人に、検察側は、懲役1年6か月から2年を求刑しました。
起訴状によりますと5人は、2023年8月6日、原爆ドーム北側で、公園利用者の通路を確保するため立っていた広島市の職員に、互いに腕を組み体当たりするなどしたとされます。
2025年1月の初公判で、5人はいずれも起訴内容を否認していました。
3日の裁判で検察側は「原爆ドーム前で集会をおこなうことを暴力で実現する独占的で身勝手な犯行」だとして、2人の被告に懲役2年を、3人の被告には懲役1年6か月を求刑しました。
一方、弁護側は「無実であり、公訴は棄却されるべき。仮に公訴事実が認められたとしても、暴行ではなく接触である」として、無罪を主張しました。
裁判は3日で結審し、判決は11月18日に言い渡されます。