神奈川県横須賀市では、あさって、19万人を集めて花火大会が行われる予定でしたが、突然、中止となりました。理由はアメリカの連邦政府の予算が失効し、一部の業務が停止したことにありました。

今週日曜に予定されていた横須賀市の花火大会。しかし、急遽中止が発表されました。

「残念です」
「結構ショックですよ、毎年行ってますよね。大体ベース(基地)の中に入れるんですよ」

この花火大会では、見込まれる19万人の来場者のうち、およそ半数がアメリカ軍の横須賀基地の中で観覧することができます。

この日は、基地を見学できる毎年恒例の日米親善イベントが行われるため、花火も基地内で見学できるはずでしたが、そのイベントが、きのう朝になって急に中止になったのです。

市は新たに10万人近い観客のスペースの確保に迫られましたが…

横須賀市観光協会 渡部良次 事務局長
「とにかく場所を確保したいという思いで奔走しましたけども、結果的にそれが実現できなかったと。市民の方や協賛、あるいはご協力いただいた方に本当に申し訳なく思ってます」

一方、きっかけとなった基地イベントの中止について、米軍は…

米海軍 横須賀基地
「米国の政府閉鎖を受け、やむをえずこの苦渋の決断に」

実は、アメリカでは医療保険制度をめぐる与野党対立の影響で連邦政府の予算が1日に失効し、これが日本各地の米軍基地にも影響しているのです。

現在の状況を海兵隊太平洋基地は、在日米軍司令部からの通知として次のように説明しています。

米軍海兵隊 太平洋基地
「民間人職員は、勤務停止および無給の状態に置かれます」

同様に、横須賀基地でも民間の職員が勤務停止になり、イベントが中止になったとみられます。

横須賀市民
「横須賀はもう米軍と共存している街。そのへんは致し方ないのかな」

花火の観覧チケットの購入者に対しては、返金措置がとられる予定です。