「重大事態」に認定された広島県尾道市の小学校で起きたいじめについて、被害児童の保護者が広島市内で会見を開きました。

重大事態となる事案は、尾道市の小学校で2023年春に発生。当時小学4年の児童が、複数の児童から無理に給食を食べさせられそうになり、その後、不登校になったというものです。

3日に会見した被害児童の保護者は、尾道市教委が公表した「調査報告書」には事実と異なる点があると訴えました。

保護者によりますと、いじめで体重が減少し、医師から「1kg減っていたら3カ月の入院が必要」と言われたことを説明していましたが、報告書では言及がなかったと指摘しました。

また報告書の中には、被害児童のきょうだいについて記載があったため、いわれのない誹謗中傷を受けたと主張しました。

被害児童は現在、学校に弁当を持参しているほか、月に一度の通院、毎日の服薬が必要ということです。

保護者
「あの件さえなければ、大切な成長期に食べることができなくなるなんてこともなかったろうに、とても憎いです」

保護者は加害児童の保護者へ損害賠償を求めていくということです。