東日本大震災から、今月で14年となりました。毎年、全国各地で様々な災害が発生していますが、あなたの備えは十分でしょうか。
まちの人の声
▼60代男性「あまり備えてないです」
▼40代女性「缶詰とかレトルトで2週間くらいはなんとかなる形」
▼20代女性「グッズは絶対何か準備しないといけないと思いながら…」

番組が行ったアンケートでは、「防災に取り組めているか」という質問に対し、「十分に取り組めている」「十分ではないが取り組めている」と答えた人は約半数、残りの半数は「あまり取り組めていない」「全く取り組めていない」と回答しました。(17歳~82歳の男女343人が回答)
まちではこんな声も─
▼50代男性(熊本地震で被災)
「何を用意したらいいかわからんし、水や食に関しても賞味期限があるし、それを変えていかんといけんし。めんどくさい、置き場もないし」
▼20代女性(西日本豪雨で孤立)
「備えているのは非常食。羊羹とか小さい食べられるものとか大切なものとか笛とか」
▼40代女性
「自分一人だったらなんとかなるわと思うんですけど、子どもがいると、この子たちを安全に避難させるにはどうすればいいかなっていうのは考えますね」

日頃から心がけたい「家庭での備え」について、自身も避難経験のある女性防災士に聞きました。
広島市地域防災リーダーの横山ゆかりさんは、2014年の広島土砂災害で広島市安佐南区八木の自宅で被災。自宅は床上浸水し、5歳と1歳の娘2人を連れて、避難生活を送った経験があります。現在は、広島市で女性の防災の啓発活動を行う団体の代表を務めます。
▼小さな子どもがいる家庭の注意点は?
横山さん
「食べる物って、小さいときはたくさんのメニューを食べさせているわけではないので、実は避難した先で(娘が)「これは食べない」って言ったことがあるんです。防災の食事はいろいろあります。かたいとか食べづらいなというものは経験しておいてもらう」

▼生理用品など衛生用品の備えは?
横山さん
「(生理用品は)身につけるものなので、長期保存はカビの問題もありますので、新しいものを使いたいですよね。そんなに積み上げるようなスペースはトイレにはないと思うので、買ったものは備えておいて、備えておいたものは使う」
生理用品のメーカー推奨使用期限は3年程度です。広島県はかつて、衛生用品の入れ替え時期を決めていなかったため、2021年に20年備蓄していた生理用品5万枚以上を大量廃棄したことがあります。これを受け、現在は3年をめどに買い換えられ、期限前には県立高校などに配布しています。個人レベルでも、定期的な見直しはしていきたいものです。