「いまでも5日というのは苦手」。2004年10月5日。広島県廿日市市で女子高校生が殺害された事件から21年を迎えました。長く未解決だったこの事件。風化を防ぐため父親が続けてきたブログが、9月で幕を下ろしました。やめることに悩んだといいますが、「娘は常に横にいる」と語ります。事件と向き合い続ける家族の思いです。
「土日は農繁期を迎えたら農作業をする。普通の人と全く変わらない生活をしていますね」
そう穏やかに話すのは、北口忠さんです。
21年前、当時高校2年生だった長女・聡美さんが、自宅に侵入してきた男に刃物で刺され殺害されました。聡美さんの悲鳴を聞いて駆けつけた祖母も背中などを切られ、一時意識不明となる大けがをしました。