琉球式の特徴の編みはじめ「タコのちぶる(頭)」

屋嘉比さん
「どんどん、取っていくよー」

屋嘉比さんたちは、地元に伝わる琉球式の編みの技法を残そうと、2018年頃から帽子を編む人「帽子クマー」として活動を開始。現在、仲間は40代から70代までの7人。原料のアダンも自分たちで管理しています。

採取した葉は、湯がいて、干して、さらになめしてという工程を経て、編める状態になるまでに1か月かかるんだそうです。

アダン葉帽。昔ながらの技法を見せてもらいました。

屋嘉比さん
「タコのちぶるというのをまず最初に作るんですけど、これが琉球式の特徴の編みはじめになります」

ひと月乾かしたアダンを使って、タコの頭のような形をつくり、そこに葉を追加しながら、編み広げていきます。かたいアダンの葉。霧吹きで湿らせながらの作業です。

技法だけでなく、使う道具も、昔とほとんど変わりません。そこには、島の先輩たちへの思いが…