深海7000メートルで見つかった「証拠」

2011年3月11日に発生した、東北地方太平洋沖地震。巨大津波を引き起こした「東日本大震災」の未曾有の被害は、今も人々が鮮明な記憶をとどめています。今回の発表は、光も届かない深海7000メートルの海底、さらにその地下深くの「プレート境界断層」を直接調べることで、巨大津波の原因となった地殻変動「巨大なすべり」が起きた仕組みの一端を明らかにしました。この記事では、海洋研究開発機構や筑波大学などの研究チームが科学誌『Science』に発表した、最新の研究成果を見ていきます。