沖縄戦終結の象徴的な場面として知られる映像がある。白い旗を掲げ、カメラに向かって手を振る、一人の少女。後に ”白旗の少女” と呼ばれる比嘉富子さん(87)は、戦場で家族と生き別れ、子どもたちだけで戦場に放り出された。兄を亡くし、姉とはぐれ、戦場でたった一人になっても、7歳の少女は過酷な戦場を生き抜いた。命をつないだのは、身を潜めたガマ(自然壕)で偶々出会った老女がつくってくれた、白旗だった。
戦場で白旗を振った 7歳の比嘉富子さん
米軍が撮影した沖縄戦の記録フィルムに映る、裸足で破れた服を着て白旗を掲げる少女、比嘉富子さん(87)。80年前、当時7歳で沖縄戦を体験し、過酷な戦場をさまよい歩いたが、生き延びた。











