歴史を重ねることに感じるロマン
もう一つの『見えない手仕事』が、月桃の葉。毎週400枚を自ら収穫しますが、近年は葉が不足しがちに。そのピンチを救ってくれたのは、地域の人たち。月桃を快く提供してくれたのです。
「お客さんが、月桃困ってるんだっけって言ってくださって。最近になって、こういうふうに交流が増えてきたことで、みんなの気持ちがまんじゅうに乗っているというか、皆さんが思ってくれてるんだったら、それにも応えたい」
首里城そばの県立芸術大学で伝統工芸を学んだ杏奈さん。しかし2019年の火災の直後に店を継ぐと、コロナ禍も重なり、街からは人通りが消えていました。
「この二、三年で、周りのお店も新しくできたり、首里全体で今後も盛り上げるぞっていう雰囲気を感じて、活気が戻ってきているなあと」
この秋の正殿完成に向け、街は新たな一歩を踏み出しています。
「今度こそ、たくさん通えるように。娘と一緒に通えればいいなと思っています。同じく歴史を重ねていくということが、昔と変わらないあり方で、ロマンがあるなというか、やりがいがあるなと思っています」

時代が変わっても、手仕事を守り抜く。生まれ変わる首里城の麓で、この『変わらぬ味』は次の世代へ紡がれます。
小麦粉と水だけで作った皮は、冷めると食感が変わってしまうため、熱いうちに食べるのがおすすめです。(2026年5月21日放送「おかえり、首里城 山城まんじゅう」より)








