戦火くぐり抜け多くの球児育て名将へ
戦後は、コザ高で野球に打ち込みました。1958年、沖縄の球児4人が春のセンバツ甲子園に招待されたとき、「高校野球の父」と呼ばれた、佐伯達夫さんにかけられた言葉が忘れられないといいます。
▼安里嗣則さん(85)
「佐伯達夫先生が『立派な球場でしょ。どうしてここに来たのか分かりますか?』と聞いてきた。『沖縄のことはよく知っています。グローブもないしバットもない。ボールもない。指導者もいない。沖縄に帰ったら必ず指導者になってください。甲子園目指して頑張ってください』と言われた」
戦火をくぐりぬけ野球と出会い、多くの球児を育てた安里さん。安里さんが思う「623」とは…
「戦争は絶対あってはいけない。あんなにみじめなことをすると、人間がかわいそう。戦争をしない民族・国民・国土を強く訴えて、平和に仲良く暮らしていくことができると思う。必ずできる」