■MLB オリオールズ 2×ー1 ドジャース(日本時間6日、オリオール・パーク)

ドジャース・大谷翔平(31)が敵地でのオリオールズ戦に「1番・投手兼DH」の“緊急二刀流”で出場し、投手としては3回2/3(70球)を投げ、被安打3、奪三振5、四球1の無失点。“打者・大谷”は3打数無安打(1四球)で、2戦連続ノーヒットに終わった。

チームは痛恨のサヨナラ負けで4連敗を喫した。1-1の同点で迎えた9回裏、T.スコットが2死無走者の場面で、21歳のルーキーS.バサロに直球を捉えられ、サヨナラ本塁打を浴びた。

この日、先発予定だったT.グラスノー(32)が背中の張りで登板回避。4日に体調不良で登板を回避していた大谷が、“病み上がり”も予定を前倒しして先発マウンドへ。

1回は3者凡退、2回は2アウトから最初のヒットを許すと、7番ビーバーズの打席では、4球目で161.7キロを投げ、徐々に球速が上がっていった。ワイルドピッチでランナーを二塁に背負ったが、切れ味鋭いスイーパーで空振り三振。3回も2死から四球でランナーを出すと、続くジャクソンの遊ゴロをベッツが上手く捕球できず。一・二塁のピンチを招いたが、次打者を投ゴロで切り抜け、無失点を刻んだ。

4回のマウンドは、先頭のマウントキャッスルに二塁打を許すと、続くカウザーの打席でワイルドピッチ。無死三塁のピンチも、162キロで空振り三振。続くリベラには最速163.3キロをマークするなど、3球続けて160キロ超えの全力投球。最後は得意のスイーパーで2者連続の空振り三振。ここでロバーツ監督がマウンドに向かい、無理をさせない形での降板となった。

試合は0-0の5回に、2死一・二塁からの重盗を仕掛けられると、捕手のD.ラッシング(24)が捕球できず、生還を許した。だが直後の6回でF.フリーマン(35)が19号ソロを放ち、すぐさま同点に追いついた。

“打者・大谷”は第1打席は空振り三振、第2打席は四球で出塁。5回の第3打席は無死一塁で打席に立ったがショート併殺打。7回の第4打席は初球のシンカーを弾き返したが二ゴロに倒れた。

1-1のまま迎えた9回裏はT.スコットがマウンドへ。先頭のリベラを空振り三振、続くビーバーズも連続三振で2アウト。リズムに乗り、10回先頭の大谷につなげたいところだったが、新人捕手のバサロに対し、カウント1-2と追い込んだが、5球目の真ん中のストレートを完璧に捉えられ、サヨナラ本塁打を浴びてしまった。