「笑気麻酔と称し、若者の間で広がる指定薬物、「エトミデート」。今年5月に規制の対象となったが、沖縄では逮捕者が相次いでいる。那覇市の繁華街で取材すると、乱用の異様な実態が証言で浮かび上がってきた――

沖縄県内で広がる乱用

手足が震え、立ち上がることもできず、体が硬直して地面でもがく人々。これは中国で撮影された指定薬物エトミデートを使用した直後の姿を捉えた衝撃的な映像だ。

短時間で強い多幸感と幻覚作用が得られる一方、数分から数十分で激しいめまいや体の硬直をもたらすエトミデート。その異様な使用者の様子から「ゾンビタバコ」とも呼ばれるこの薬物が、県内で広がりを見せている。