「いつもそういう、もし自分だったらどうするのか、どうしようか、銃口を向けられた時にどういう反応するのか。それはね、あのもう相手も命がけですから。もうこっちも命がけでやらなきゃいけない」

今年初めに体調を崩し、2か月入院していたという新里さん。まだ体調は万全ではありませんが、新作の完成に向けて、ペンを握り続けています。しかし、描いていて虚しくなるときもあるといいます。
「どういう役に立つんだろうか、って。例えば、イスラエル軍がガザを攻撃するでしょう。もうあの犠牲者は、もう沖縄戦の犠牲者に近づこうとしてる。そう思うと、一体自分のやってる仕事は何だろうと思ったりもして、ペンを置く時もあります」
「で、また奮い起こして描き残さないとというか、いけない、そういう気持ちになってね、また取り組むわけなんです」

「戦争マンガ」をひとたびめぐると、それぞれの時代を生きたマンガ家たちの問いかけに触れることができるかもしれません。この企画展は、琉球新報ギャラリーで、6月10日まで開かれています。