今月9日から10日にかけて本島北部を襲った大雨被害をめぐり、国頭村の比地川の氾濫は、事前に適切に対応していれば防げたのではないかという声が地元から上がっています。

氾濫した後の今月11日に撮影された比地川を見ると、川の大部分に雑草が生い茂っています。

比地区は一昨年の12月から先月までに合わせて3回、川底の土砂を除去する浚渫(しゅんせつ)工事を、村を通じて県に要請していました。

13日、被災地を視察した玉城知事に対して国頭村を含む北部3村が復旧支援を求めたなかでも、比地川の浚渫工事にも言及しました。

▽知花靖 国頭村長
「浚渫を何度もお願いしていたんですが、なかなか実行されず、こういうことになってしまった1つの要因かなと思っています。ぜひ早めに取り組んでいただきたい」

改めて比地川の浚渫を要望する知花靖 国頭村長(中央)



▽玉城知事
「浚渫が進まなかったがゆえに、多少なりとも影響をしたということについては、早急に浚渫の優先度の必要性を部局にも検討させて、我々もしっかりと対応できるようにしていきたいと思います」

県・河川課は今回の比地川氾濫を受けて、2026来年度に予定していた浚渫工事を繰り上げて優先的に対応する方針です。