韓国を訪問中の高市総理が先ほど、中国の習近平国家主席と就任後初めて首脳会談を行いました。中国としては今回、高市総理と会談を行った背景に何があったのでしょうか?北京支局の立山さん。

習近平国家主席は初対面となる高市総理を笑顔で迎えました。

中国 習近平 国家主席
「中日関係を長期的、健全的かつ安定的に発展させることは、両国国民と国際社会の普遍的な期待にそうものです」

習近平国家主席は「高市総理が就任後、中国は日本にとって重要なパートナーだと発言したことは中日関係を重視していることの表れだ」と述べ、高市総理の姿勢を歓迎する考えを示しました。

中国側は当初、高市総理について保守派の代表格、特に靖国神社参拝、台湾問題、そして中国国内の人権問題について積極的に発言する人物として警戒感を抱いていました。

しかし、高市総理が靖国神社の秋の例大祭での参拝を見送ったことや先日行われた日米首脳会談での中国を念頭に置いた安全保障に関する発言などを総合的に判断し、今回の会談に踏み切ったものとみられます。

中国は、今年は抗日戦争勝利80年ということで日本との交流や対話が滞っていました。日本側からは今回の首脳会談を契機にとまっていた日中関係が動き出し、水産物の輸入再開などの懸案に進展があるといいという期待の声も上がっています。