首里城の正殿などが全焼した火災から6年となる31日、首里城公園で消防訓練が行われました。

6年前の10月31日、那覇市の首里城で火災が発生し、正殿などが全焼しました。

記者「首里城火災からきょうで6年です。今回初めて正殿が見える形で消火訓練が行われています。」

午前6時ごろはじまった訓練は、6年前の火災と同じ夜間に、正殿の向かいにある「奉神門(ほうしんもん)」から出火した想定で行われました。

消防や公園関係者らおよそ100人が参加し、初期消火から屋外消火栓への切り替え、到着した消防隊による消火活動と、火災の広がりに応じた組織間の情報伝達方法や消火手順を確認しました。

中央消防署・金城竜人署長
「いよいよ(正殿が)見えて、気持ちも含めて、二度とこういう火災が起こってほしくないと、願いながら訓練に参加したと」

国営沖縄記念公園・高橋涼事務所長
「今回は未明の訓練でしたけど、昼間だとお客さんの誘導というのも入ってくる。また導線もどんどん変わってくる」
「しっかりそれに対応できるように、毎月の訓練に取り組んでいきたいと思います」

正殿の復元まで残り1年。今後も工事の進捗に合わせた訓練を続けていくということです。