▽比嘉牧場・比嘉直人さん
「夏の暑さで食べる量が減っているので牛乳が出る量も少ない、暑さで牛がバテている」
涼しい気候を好む乳牛。例年、夏場は冬に比べて20%から30%ほど牛乳の生産量が落ちると言われていますが、今年はさらに減っているといいます。

屋根に断熱塗料を施し、大型の送風機を配置するなど少しでも涼しく対策していますが、牛の食欲は日に日に低下。沢山食べ残しが出てしまう状態となっています。
「口を開けて“はぁはぁ”したり、よだれを垂らしたら、呼吸が荒かったりという状態が見られます。牛がバテるのも去年より時期的に早い感じがする」
近年、県内の牛乳の生産量が減少傾向の中、さらに追い打ちをかけるこの暑さ。抜本的な対策はなかなか難しいものの、どうにか大切な家畜を守りたいと話します。

「何もしなかったらひどい時には熱中症で死んでしまう。人間ができることをやってあげて、牛も過ごしやすいようにしていかないと」