県病院事業局によると、今年3月末の時点で、県立病院の看護師の欠員は101人にのぼる。

▽土屋洋之医師
「救急の現場に看護師さんを投入したい、救急の患者が増えてるから重点的に投入したいと考えても、投入できる看護師さんがそもそもいない。例えば患者さんが来られて医者が診察しますけど、それまでに例えば看護師さんが患者さんに話を聞いたり、血圧を測ったり、いわゆるトリアージという作業をするのも人員が足りない」

「そうなると患者さんがたくさんこられても、トリアージが進まないから診療が追いつかない。診療するまでに待つ時間がまた増えたり」

日中の受診からあふれ やむなく救急受診というケースも

需給バランスの崩れは、県内全域で起きていて、日中に受診できなかった人がやむを得ず、救急を受診するケースも少なくない。

▽子どもの受診で来院した母親
「朝早く予約しないと取れないところがほとんどで、朝で行けなかったら他の病院回ったりして。救急に行くしかなくなって」

▽小児感染症内科 張 慶哲医師
「本当に困ってる患者さんが大半で、軽症で来なくていいような方はどちらかというと少数派。やっぱり感染症の流行がかなりあって、RSウイルスの流行が47都道府県で1番になってますし」

「成人も含めてコロナの流行もあって、小児ももちろん。あとはマイコプラズマですね。この3つの感染症が今すごく流行してて、本当に熱が長く続いたりとか、呼吸がしんどくなったりする人が多い」