SDGsについて考えるシリーズ「つなごう沖縄」。忙しい毎日、昼食は手軽に買えるお弁当が頼りという方も多いのではないでしょうか。そのお弁当を、健康づくりの入り口にしようという浦添市の取り組みを紹介します。
野菜をたっぷりと使った、彩り豊かなお弁当で市民の健康をサポートする「うらそえ健康づくり協力店」。健康的な食事を提供する店を市が認証する制度で、現在浦添市内の75店舗が登録しています。登録店は、ステッカーやのぼりでアピールできるほか、市のSNSや広報誌などで情報が発信されます。
▼ 浦添市健康づくり課 崎原和子係長
「沖縄県は生活習慣病の割合が高く、その原因は肥満・食習慣・野菜不足やカロリー・塩分の取りすぎなどが考えられます」
国が推奨する、成人1日あたりの野菜と塩分の摂取量は、野菜が350グラム、塩分は7グラム未満です。ところが浦添市の調査では、市民は野菜が不足していて、塩分は2倍近く摂りすぎていることが分かりました。
こうした課題があるなか、「うらそえ健康づくり協力店」制度では、カロリーや塩分をおさえたり、野菜を1食120グラム以上使用することなど、ヘルシーなメニューの基準を満たした店舗を認証しています。
この目印がある店舗では、市民は安心して健康な食事を購入することができます。こちらは協力店のひとつ、発酵食にこだわる弁当店「Happy Time」。
▼発酵弁当店「Happy Time」店主 嘉手刈龍治さん
「塩分を抑えるためにも発酵調味料を使う。うま味が増すのと身がふっくらしっとりして美味しいです」
自家製の麹を3種類使用した「発酵おきなわ薬膳ランチプレート」。麹でふっくらと仕上げたサバは時間がたってもパサつかず、冷めてもおいしく食べられます。
▼常連客
「以前、病気になって食に対してすごく気を付けています。胃腸の調子がいい。お通じが良くて続けています」
▼発酵弁当店「Happy Time」店主 嘉手刈龍治さん
「『医食同源』という言葉があるように、食は確実に私たちの体に作用するもの。食事から病気も防げると思うので取り入れてもらえたら」