▽桃原和也さん 「もう日は決まってるので、7月27・28日に向けて頑張るだけです。責任重大だし 1番の責任は、綱を曳いて東が勝つこと」
勝ちたい気持ちは相手も同じ。西の作業場です。西の旗頭の頭は、そろそろ完成でしょうか。東よりも作業が進んでいます。
▽與座謙作さん 「結構東よりも進んでいるみたいなので、そこは東に勝っているのかなと。今回このメンバー見ると多分勝てる気がしています」
すると横から…
▽與座正夫さん 「多分じゃないよ、絶対勝てる、絶対勝てます!」
東も西もライバル意識を燃やしています。西にいる青年会のメンバーは装飾を担当。西の親頭、與座正夫さんが指導します。
▽與座正夫さん 「自分たちも青年会時代に同じように作業してたので気持ちは同じ。若者にやり方を教えているほうが自分も楽しいわけさ。昔のことだけじゃなくて新しいことも取り入れて、できたらいいんじゃないかって」
時代に合わせながら、伝統を次の世代へ。先輩の励ましに、若い世代はー
▽青年会・髙嶺結知郎さん 「偉大です。(若い世代が)難儀、と言ってやらないのは簡単だなって自分がやってみてわかる。先祖が受け継いできたものだからこそ、敬意を持ってやっていく、それが今自分たちがやっていくことかな」
「今だったらSNSだったり、そういうツールを使って人を集めていくっていうのは
大事だと思いますね」
伝統継承に必要なものは何でしょう?区長と青年会長、それぞれに問いかけると、思いはひとつでした。
▽津嘉山区・金城清区長 「結の心(助けあう心、の意)が一番大切なのかなと」
▽青年会・髙嶺結知郎さん 「みんなで助け合ってやるところだったり、地域性とか人とのつながりというのはここでしか作れないもの。やってわかることだと思います」
伝統を受け継ぎ、地域とつながる大綱曳き。世代を超えて助け合いながら、本番を迎えます。
【取材MEMO】
津嘉山大綱曳きの本番は7月27日と28日。7日には住民も参加して綱打ちと呼ばれる作業が行われます。「頼みの綱」は地域のみなさんということで、大綱曳き実行委員会では500人の参加を呼びかけています。(取材 黒島ゆりえ)