何となく仲良くしようではダメ 自治体の役割も
産学官を含め、様々な関係者が連携するにあたっては、日ごろからのコミュニケーションが必要だと思います。
同じ海事都市である広島県呉市では、参考になる動きが出ているようです。
こちらも橋本会長に伺いしました。

橋本会長:
「呉市と広島大学、海上保安大学校、それから、笹川記念財団、その他いろいろこういう地域の産業、いろんなものを巻き込んで、サークルを作っています。
いろんなメンバーを巻き込んで、コアを作って、サークルにして具体的な目標をたくさん作ってあります。

『何となく仲良くしよう』というだけでは動きませんので、それを呉市が運営しています。
呉市が、全体をいわゆる“ハンドリング” して──自治体の役割ってのも非常に大きいと思いますね。
市長や広島大学の学長ともお話をしましたけれども、やっぱり普段からそういうコミュニケーションをよくとっておられるみたいです」
【平】そういう“行政”と“実業界”とか、いろんな“大学”とかっていう──本当は『長崎サミット』がそれでちゃんとワークすれば、いいんでしょうけど…。

橋本会長:
「呉市役所の中に、広島大学のオフィスがあるんです。産学連携とかのオフィスがあって、そこには何人か常駐してるっていうなこと言ってました。
普段からそういう接点を、話をされてるみたいです」
「やっぱり今からは特に “世界の動き”を地方の都市であっても、常に見ておくということが非常に重要ですね」