2人が息を合わせ潮を高く美しく吹く

高々と吹き上がる鯨の潮は演し物の見せ場の一つです。

その水を貯めているのは鯨の腹の中にあるタンク。
竜吐水と呼ばれるポンプを2人がかりで操作しています。

有谷信之介さん:
「ポンプが2本ありますので、2本同時に上がらないと水が少なく見えてしまう。2本上がることでより大きく潮を吹く形になるのでそこを合わせるようにしています。
根曳きの方たちがしっかり回すところを私たちがしっかり潮を上げることでよりきれいな奉納をできたらいいなと思います」
井上俊輔さん:
「潮を高く上げて息をぴったり合わせて頑張っていきたい」

総監督 池上淳一さん:
「万屋町らしい、いい奉納を粛々としながらも “鯨捕り”っていう演技をしたいと思います」

万屋町の鯨の潮吹き──
夏場の稽古に耐えた根曳衆がみせる“鯨曳き”は、10年間待ちわびた長坂の期待に必ずや応えてくれるはずです。