いつ 何が売れたのか?データ駆使して”経営戦略” ”新商品開発”

大学生が飲食店で働く姿は、一見アルバイトのように見えますが、経営者としての将来を見据えた思いが秘められています。

中原 実咲さん(3年):
「アルバイトだとマニュアル通りに、ただ業務をこなすだけなんですけど、常に思考しながら動くと言うのは、すごい違うところなんだなと。
常に向上心を持ちながら」

力岡 航平さん(3年):
「売り上げが伸びたら嬉しいし、伸びなかったら、なんで売れないか一緒に考えたり。毎週火曜日がゼミなので、集まって話し合う」

マネージメント・チームの学生は、過去の売り上げ実績を参考に、今年の経営戦略を立てていきます。

鶴山 すみれさん(3年):
「去年の何月だったら、どんな商品がたくさん売れていたのかと言うのを、今年度の売り上げ目標個数に生かすために、ここ(過去のデータ)から個数を見て」

新しいメニューを考えるチームもあります。今年の春は長崎県が発祥とも言われる”いなほ焼き”に挑戦しました。

回転焼きの形をしながら 中身は “あんこ” ではなく “野菜”などが入った『いなほ焼き』
WeCHではオリジナル色を出そうと、チーズや魚介類など様々な具材を試しました。

前川 華映菜さん(3年):
「ピザ用チーズ(で作った試作品)と、こっちがクリームチーズ(で作った試作品)なんですけど…
最初”ピザ用”で試作してみたときに、溶けちゃって。生地に味が吸われて、あんまりチーズ感がなかった。
クリームチーズで作ったら、チーズの味が濃いので(商品化しました)」

商品名は”ベイクドWeCH”。
海鮮・明太餅・あんバター・クリームチーズの4種類が完成し、今月から発売を始めました。

田代 准教授:
「売れる商品をどうやって作るのか── “インスタ映え” するものを地方に持ってきても、やっぱり売れないんですね。
本当にこの地域に合うものを、いかに作っていくのか」

長岡 駿平さん(3年):
「売れていけば、味も増やしたいと思っているし、味の問題だけじゃなくて、提供方法とか、提供スピードをどう上げていくか、回転率をどう上げていくかという問題もある」