「マネージメント」「新商品開発」…全員で役割分担 店舗改装も

佐世保市にある長崎県立大学。

田代 智治 准教授:
「自分たちの作った商品が”売れるかどうか”なんてことは、理論をいくら積み重ねても、分からない部分もある訳なんだけれども」
WeCHを運営しているのは、経営学部・田代准教授のゼミ生です。
平戸市の企業とタイアップし、2022年4月にオープンしました。

36人のゼミ生が『マネージメント』『新商品開発』など役割分担し、全員でカフェの運営に当たっています。

鶴山 すみれさん(3年):
「今からマネージメントチームの営業報告を行いたいと思います」
昨年度は月平均26万円、1年間で約300万円以上を売り上げましたが、最終的には “赤字” となりました。
当面は学生が節約することで黒字化をめざします。
鶴山 すみれさん:
「新規人件費の累計が2万2千円、収益がプラスになるまでは、マネージメントチームは “交通費のみの支給” に変更したいと考えています。
(それによって)収支は2,557円の黒字の見込みとなっています」

田代 准教授:
「学び、調査し、研究して、実践をする。これが両輪だから効果が出るんですよね」

”WeCH”があるのは、田平港近くのバスターミナルビル。
人口減少などで利用者が減り、かつての賑わいがなくなったといいます。

田代 准教授:
「平戸市の玄関口なんですよね。そこに、こうやって活用されていないものがあるって、見た目も良くないじゃないですか。
だからここを地域活性化の意味も含めて何かできないか──大学と連携しながら何かやれないか というところから、このプロジェクトがスタートしたんです」

老朽化した待合室の一部を改修し、店舗にしました。
タイル貼りやペンキ塗りなど改装工事も、ゼミ生自身が半年かけて取り組みました。