4年前に池袋で起きた高齢ドライバーの暴走事故をきっかけに、長崎県内でも一時的に免許返納が増加しましたが、その後は減少傾向となっています。
『運転はやめた方がいい』と思っていても “返納できない”のには、高齢者を取り巻く坂の町の事情がありました。
“運動・認知機能の低下” で事故のリスクが増大 でも…


時津警察署 地域課 村松駐在所 山口 雄巡査部長:
「車の運転をされる方、どのくらいいらっしゃいますか?ほとんど皆さんですね…。
まず1点目が車間距離をとりましょう、速度を抑えましょう、ということです。
危ないと思ってからブレーキを踏むまで、この時間が少し年を重ねると、長くなっちゃうのが一般的(なんです)」

社会問題になっている高齢ドライバーの交通事故。認知能力の衰えなどから、事故につながる恐れがありますが、高齢者からはこんな声が聞こえてきます。

71歳:「仕事。車がないと仕事出来ない」

69歳:「もう、毎日乗ってますね」

69歳:
「生活必需品ですよ、いま車は。やっぱりバスとかが少ないでしょう、田舎は。
買い物・病院とか行くことになったときがですね…やっぱり自分の車が必要ですよね」

車社会の長崎県──
特に斜面地や郊外に住む人たちにとって、車は欠かせません。

こちらは県警の委託を受けている高齢者講習センター。連日、高齢ドライバーが免許更新に伴う講習に訪れ、一時停止や速度などの実車指導を受けています。