不器用なりに一生懸命やります
現在、更生に向けて歩み始めている強さん。
就労支援施設で、週5日、古美術のさび落としの仕事をしている。

(強さん)
「不器用ですけど、不器用なりに一生懸命やります」
(カーサ・グランデ 野本修二理事長<保護司>)
「一生懸命に仕事をしているから、仕事を与えられることに喜びをもって取り組んでられるから、とても素敵に今やっている」
人生の再スタートを切り「当たり前の生活をしていく」と更生を誓う。
(強さん)
「あんまり自分がバカすぎた。やりっぱなしすぎで、それを変えようと思って、ここに入った。もう刑務所に行きたくない、コツコツと地道に生活していきたいと思う」

孤独に落とさない
施設では、入所者の自立を促しているが、その後のサポートにも力を入れている。
(カーサ・グランデ 野本修二理事長<保護司>)
「『君たちはもう自立したんだから、あとは好きに生きなさい』ってやると、もう途端にペースがつかめなくなる。だから、『何かあったら帰っておいで』。孤独に落とさない。孤独になると、どうしても疑心暗鬼がかかって、悪い方、悪い方に考えちゃうので、それをさせない」

貧困や孤独から犯罪をくり返す「負の連鎖」をいかに断ち切るか。社会全体で「再犯防止」に目を向ける必要がありそうだ。
(スタジオ)
今回、強さんご本人と支援者の方が、更生に向けたその姿を見てほしいということで取材に応じていただきました。
犯した罪の償いはもちろんなのですが、罪の背景にある、こうした「生きづらさ」を解きほぐしていくことが重要だと考えます。

※MRTテレビ「Check!」7月13日(水)放送分から