災害への備えです。宮崎市の小学校で津波避難訓練が行われました。
学校での避難訓練というと、学校側があらかじめ避難経路を決めて訓練するのが通常だと思いますが、この訓練は子どもたちが自ら避難経路を考えました。
この訓練は、青島小学校が京都大学防災研究所などと連携して実施したもので、3年生と4年生あわせておよそ50人が参加しました。
訓練を前に児童たちは先月、通学路などを歩いてどんな危険が潜んでいるかを調査。
「危なくない?結構…倒れてきたりしたら…両方から挟まれる」
そして、6日、調査結果を踏まえて、それぞれのグループで適切な避難経路を考えました。
このあと、児童たちが実際に避難経路を歩き、安全に避難できるのかや、津波の到達時間までに避難が完了できるのかなどを確かめました。
(小学4年生)
「看板とかが太陽の光で見えないとか、あと看板が少ないとか避難場所の後ろに山があるとかそういうところがあってとても危険だと思いました」
「お父さんお母さんに、今日勉強した避難経路とかどこに避難したらいいとかをもう一回確認します」
(京都大学防災研究所宮崎観測所 山下裕亮助教)
「家にいる時とか、外で遊んでいる時とか、そういう時に地震が起こったらどうするんですかということで、考える力がないと考えることができないと思います。どういうところを気をつけたらいいかというところまで、きょう、生徒の皆さんは非常によく考えてくれていました」
山下裕亮助教は、このほか、今回の訓練が津波からの避難について家族ぐるみで考えてもらうきっかけにもなればと話しています。