SNS規制に対する抗議デモが大規模な暴動に発展したネパールで、死者が30人に増え、負傷者は1000人を超えました。現地に滞在している日本人はJNNの取材に対し、「戦争のような状態だ」と混乱した状況を語りました。

8日からの抗議デモが激化しているネパールでは、オリ首相が辞任に追い込まれましたが、きょうも各地で混乱が続いています。

政治家への襲撃も相次ぎ、SNSには政府の閣僚がデモ隊に追いかけられ、暴行されたとみられる動画が投稿されました。

出張で首都カトマンズに滞在している日本人は。

カトマンズに滞在 眞塩涼太さん
「東西南北、各所から黒煙が上がっていて本当に映画で見るような戦争のような状態になっていて。警察の方も出動して、ホテルの目の前で銃声がかなりするような状態になってですね。かなり大変な状況にはなっています」

カトマンズの国際空港が閉鎖され、帰国できない状態になっているといいます。

カトマンズに滞在 眞塩涼太さん
「本当に一日も早く収束していただいて、通常に戻っていただくことを願っています」

現地メディアによりますと、一連のデモの死者は30人に増え、1033人が負傷したということです。軍とデモ隊が暫定政権の発足に向け協議を始めたとの報道もあり、情勢が安定化するのかが焦点です。