宮崎県西米良村は、災害が発生した際に、子ども用の紙おむつを支援物資として無償提供してもらう協定を東京の企業と結びました。
こうした協定は、九州では初めてとなっています。

西米良村と協定を結んだのは、紙おむつのサブスクリプション(定額課金サービス)を手がける東京の「ブリッジウェル」で、18日は役場で協定の調印式がありました。

現在、西米良村内には紙おむつを販売する業者がなく、購入するには、西都市へは車でおよそ1時間、熊本県方面でもおよそ40分かかるほか、災害時は道路が通行できなくなるおそれもあります。

こうした中、協定では、サブスクリプションで村内の保育施設に保管されている紙おむつを災害時に無償提供することで保護者の負担軽減を図ることにしています。

(西米良村 黒木竜二村長)
「災害が起きた時、そちらの方面に走れないという地形になっているので、そういう面から安心して生活できるように(した)」

(ブリッジウェル 北岡知也さん)
「(保育)園に在園されているお子さまだけではなくて、園に通われていないお子さまもいます。そういったお子さまにも緊急時で物がない。おむつを使いたくても使えない。けれども、在庫として(保育)園で保管いただいているものを使ってくださいと」

ブリッジウェルによりますと、こうした協定締結は、全国で2例目、九州では初めてだということです。