戦場で一番人間のひどい部分を見たのでは・・・

徴用され、シンガポールやクアラルンプールで従軍した地平。
戦後は私小説に転向したほか、県立図書館の館長を務めるなど、県の文化振興に尽力しました。


(映画の脚本・監督を務める小松孝英さん)
「そこ(戦場)で彼はすごく一番人間のひどい部分をたくさん見たと思うので、だから平和に対する思いはそこから強くなって、戦後宮崎に帰って、教育とか、戦後の文化の復興っていうのをいち早くやったんじゃないかなと思います」


小松さんらは映画の制作にあたり、県内のゆかりの地はもちろん、地平が訪れたであろう台湾の建物や小説でかかれていた台湾の少数民族の子孫、それに、台湾の研究者などを取材しました。


(映画の脚本・監督を務める小松孝英さん)
「(台湾は)50年日本だった時代があって、その中で台湾の文化だったりそういったことを日本に伝えていた人たち、絵で伝えていた塩月桃甫と、台湾小説を書いて文学で伝えていた中村地平という、すごく当時重要な2人が、宮崎出身だったということが一番(知ってほしい)」


戦時下を生きた小説家、中村地平のドキュメンタリー映画は来年の春に公開予定です。

※MRTテレビ「Check!」8月15日(火)放送分から