台風14号から1か月が経ち、被災地は、復興に向けて、少しずつ歩みを進めています。

こうした中、大きな被害を受けた諸塚村では、被災した生産者たちが、台風を乗り越え、地元の特産品を届けようと奮闘しています。

ただただこれは乗り越えてやるしかない


諸塚村の中心部から、車でおよそ30分のところにある七ツ山地区。40世帯余りが暮らす山間部の集落です。


台風から1か月経ちますが、地区の至るところにその爪痕が残されています。

(甲斐信子さん)
「家の下、水がここまで上がったから・・・うちの倉庫です。ここには田植え機とか、置いているんですよ。だからちょっと危ないね、って」


農家の甲斐信子さん。
この1か月は台風で荒れてしまった田んぼや畑の片付けに追われました。

(Q.だいぶ作業は遅れたんじゃないですか?)
(甲斐信子さん)
「遅れていますね。田んぼが全部倒れてしまったので」

こうした中、収穫の時期を迎えているのが原木シイタケ。
甲斐さんは村が誇る特産品を今年も多くの人に楽しんでほしいと、ほだ場の手入れに汗を流しています。


(甲斐信子さん)
「もうやるしかない、ただただこれは乗り越えてやるしかないから、やるしかないです」