自分で作った糸を自分で織るというのは、やっぱりいいもんです

色を染めたら、手織りで製織します。

(綾の手紬染織工房 秋山眞和さん)
「(手織りで)空気をはらむような布になるほうが、肌ざわりのいい織物になりますね。立体的な間隔になりますね、(機械織りの)つんとした平面的なものよりも」

いくつもの工程を経て、機械では出すことができない色調の美しさや着心地の良さが生まれていきます。

(綾の手紬染織工房 秋山眞和さん)
「自分で作った糸を自分で織るというのは、やっぱりいいもんですよ。自分で作った米をおにぎりにして食べるようなものかもしれませんけど」

研究と努力を続けながら技術を守ってきた秋山さん。
作り上げた染織物は伝統工芸品として多くの人に愛されています。

(綾の手紬染織工房 秋山眞和さん)
「一番感激したのは、街中で、私の着物を着て歩いている方に出会ったときですね。何度かありました。それはやっぱり近寄って声をかけたくなりますね」