アメリカのトランプ大統領が核兵器の実験を直ちに開始するよう指示したことについて、ロシアのペスコフ大統領報道官は核実験の一時停止から離脱する国があれば「それに応じて行動する」と述べて、アメリカをけん制しました。

ペスコフ大統領報道官は30日、ロシアはアメリカから核実験実施の通告を受けていないことを明らかにしたうえで、「もし、核実験のモラトリアム=一時停止から離脱する国があれば、ロシアはそれに応じて行動する」と述べて、アメリカをけん制しました。

また、トランプ氏が核実験を「他の国がしている」と発言したことに関して、ペスコフ氏はロシアが最近行った原子力魚雷の稼働実験や原子力推進式の巡航ミサイルの発射実験は「核実験ではない」と強調。

そのうえで、「これらの実験の情報がトランプ氏に正しく伝えられたことを願っている」と述べました。