診療報酬76万円余りを不正に請求していたなどとして、厚生労働省九州厚生局は、宮崎県延岡市の歯科医院について、30日付けで保険医療機関の指定を取り消しました。

保険医療機関の指定が取り消されたのは、延岡市の佐藤歯科医院です。

九州厚生局宮崎事務所によりますと、佐藤歯科医院は、2017年12月からおととし2月にかけて、患者に銀歯を装着していないにもかかわらず、装着したなどとする虚偽の書類を作成して診療報酬を請求。

不正または不当に請求された診療報酬は、患者延べ30人分であわせて76万円余りに上るということです。


佐藤むつ枝院長は、不正請求などを認めた上で、「親族への経済支援や診療所の経営不振があった」などと話していて、佐藤院長の保険医の登録も取り消されました。


九州厚生局は、佐藤歯科医院に対し、カルテの保存期間である過去5年分を自主点検するよう求めていて、今後、不正の金額が増える可能性があるとしています。