北朝鮮のミサイル発射や台湾有事への懸念など国際情勢の緊迫度が増す中、今回は宮崎県新富町にある航空自衛隊新田原基地が担う役割についてお伝えします。

新田原基地の知られざる一面に迫るとともに、この春、基地のトップに着任した大嶋新司令に話を聞きました。

正体のわからない不審者を匂いで嗅ぎ分ける警備犬

新富町にある航空自衛隊新田原基地。
日本の主力戦闘機、F15などが配備され、およそ1600人の隊員が所属しています。

実は、基地の安全を守っているのは隊員だけではありません。

「こちらが警備犬のハク号です」

主に基地の警備を担当する警備犬。
日ごろ、基地内を巡回し、不審者や不審物などの警戒にあたっています。

(管理隊警備小隊・犬舎係長 串間昂幸さん)
「警備犬の健康管理、それから警備犬の能力を向上させるために、訓練だったり、また、自分たちの能力も向上したりということを日頃やっています」

今年4月に新田原基地へ入隊したばかりの2歳のハク号は、一人前を目指して現在、特訓中です。

(管理隊警備小隊犬舎班員 児玉隆美さん)
「ハク号はおちゃめでやんちゃなところがあり、そこが可愛くもあるし、それが訓練に影響することもあるので、そこのメリハリを持って、やっていきます」

犯人や行方不明者などの匂いをあらかじめ覚えさせて捜索を行う警察犬などとは違い、正体のわからない不審者を匂いで嗅ぎ分ける警備犬。

この能力をいかし災害現場で瓦れきの下などから人を探し出す、救助犬としても活躍しています。

(管理隊警備小隊犬舎班員 児玉隆美さん)
「(ハク号は)災害救助犬を目指しているので、災害派遣の任務にハク号と一緒に随従できることを目標に頑張っている」