新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、宮崎県内の病床使用率は、ここ数日、50%前後で推移しています。

県は医療崩壊の危機にあると訴えていますが、今、医療現場はどうなっているのでしょうか。


宮崎市の宮崎生協病院。

新型コロナの感染拡大を受けて、医療体制は厳しくなっています。


(宮崎生協病院・遠藤豊院長)
「日常の診療ができない、日常の手術だったり、検査だったりができない。そういった状況も発生している」

宮崎生協病院は、コロナ患者のために病床を2床確保していますが、ここ2週間で最大11人が入院。


新たな看護体制の構築やコロナ患者の入院エリアを隔離するゾーニングなどの対応に追われました。

このため、先月末から、救急車による重症者の受け入れを中止したほか、夜間の外来を休診、そして発熱外来は人数制限を設けています。


(宮崎生協病院・遠藤豊院長)
「実はこの間、病院の中でのクラスターが発生して、患者さん・職員の感染が増えまして、そうすると救急を制限せざるを得ないと。かなり深刻な医療崩壊の状況が来ているのではないかなと思います」


県内では、10日の時点で、県が確保しているコロナ病床321床に対し、166人が入院していますが、コロナ病床以外の一般病床にも303人が入院。

病床使用率50%という数字以上に、医療現場はひっ迫しています。